メジャーは約5年前に、有機栽培農家としての正式な認証を受けたばかりですが、グーンディウィンディの北東約90キロメートルに位置する農地で、事実上、過去30年間にわたって有機農業を営んできました。この913ヘクタールの農場は、これまで一度も土壌に合成化学薬品を散布したことのないアカシアの木が茂る田園地帯にあります。この土地でメジャーは、キアラピュアフーズ向けにきび、小麦、KAMUT®ブランドのコーラサン小麦を栽培。
牛を育てながら作物を栽培する、いわゆる混合農業です。多くの農家が、土壌の改善に役立つとして混合農業の利点を認めています。収穫が終わるごとに、作付け場所で1カ月ほど放牧します。牛たちはそこに生えている植物を食べ、そのふんは次の作期のための肥料となります。
メジャーは、ハンターバレーの実家の農場で育ち、ブッシュで羊や牛の世話をするようになりました。1967年にグーンディウィンディの土地を入手したころ、その地域では作物農業が始まったばかりでした。翌年の1968年に最初の作物を植え、その後も混合農業(当初は羊、後に牛)を継続。この地域の農場で長年作付けを行ってきた中でも、人工肥料を使用したのは一度だけ。それは他の農家の助言に従ってのことでした。しかし、作物の質に何の違いも見られなかったことから、二度と人工肥料を使おうとは思わなかったそうです。
農場を有機認証農場に転換する本格的なプロセスを始めたのは2012年ごろでしたが、有機農法は農場をきれいに保ち、化学薬品で汚染させなくて済むことから、考え方としては常に気に入っていたとのこと。