ダニーは、ウエスタンダウンズ台地のウエストマー近くの1721ヘクタールの農場で、キアラピュアフーズ向け小麦を栽培しています。1972年に父が主に畜牛用に購入した農場を父の死後1988年に相続。当時、キアラピュアフーズの第1回目のオーガニックフィールドデーを主催した初期の有機栽培の先駆者たちから、有機農業を始めるよう勧められました。その後、必要な3カ年漸次転換プロセスを経て、1994年、有機農場の認証を受けました。
農場は、ウエストマー(ロードハウスと学校があるのみ)という非常に小さな町から約25キロメートル、グーンディウィンディの北西約110キロメートルにあります。約6割に相当する1,000ヘクタールの土地が、有機農業に充てられています。
ダニーは、最初のうちは有機作物は高値で取引されるという点に関心を持っていましたが、今ではこの種の農業には他の多くの利点があると考えています。
アカシアとグラウカモクマオウの茂る土地の土質と収量を維持するため、作付けを行う前に表土をほぐして水分量を増やしたり酸素濃度を上げたり、肥料に堆肥を使用したり、窒素を固定するために輪作を行ったりといった幾つかの方策を講じています。ダニーは、小麦と、緑豆やきびとの間で輪作。ソルガム(たかきび)はあまり好きではないものの、時折、植えることがあります。
ダニーの息子も農場で働いており、彼らはトラックを所有しているので、キアラピュアフーズの製粉所に自ら穀物を届けてくれます。数年後にダニーが退職した後、息子が後を継ぐことになりますが、有機農業を継続するか否かは彼次第とのこと。